保険業界の業務に非常に重要な企業弁護士の解説

企業内弁護士は、法律知識を用いて企業の法律関係の業務を行う

会議

企業内弁護士とは、特定企業に雇用されて社員として、会社に勤めます。そして法律知識を用いて企業の法律関係の業務をします。そのため企業の法務部の人よりも法律の専門家による知識を持っているので、企業の頼れる存在です。
他にも、企業が法律事務所等の外部に、依頼する際に、どこが良いか、どの分野に強いのか等の、判断が必要ですが、最初から企業弁護士がいれば時間やお金のコストを抑えられます。

損害保険業は、保険商品が複雑化するに連れて、保険金の支払いに関する問題に対し的確な法に基づく判断が重要

外資系金融機関は多くの組織内弁護士を置く傾向にあります。業種別では保険、金融とIT関連企業に多く、また、事業規模や売上など、上位の企業に比較的、企業弁護士が多いという傾向を持っています。
本題の損害保険業は損害保険業免許に基づく事業です。金融庁の指導や検査を受けないといけません。また、保険業法等で細かく定められ、保険会社は広範囲に渡って制限を受けています。そのため、損害保険会社にとって、金融庁の監督指針や検査マニュアルの解釈などの対応は重要です。保険商品が複雑化するに連れて保険金の支払いに関する問題により、加入者の保護が必要です。保険加入者との間の格差が生じないようにすることと契約者の保護を共に守るために、より的確な法に基づく判断が重要です。
また、保険金の不正請求を防ぐことも必要とされています。保険会社の商品は、保険契約そのものです。ですので契約内容は約款で示されます。訴訟では法令と約款の解釈が重要であり、その解釈を巡って、過去多く裁判沙汰になりました。
そんなトラブルに対応するのが組織内弁護士たちです。

要求される能力は、保険に関する法律知識の高度な理解と保険商品の知識

それではこの、保険業界の組織内弁護士の特徴を見てみます。まず、保険に関する法律相談、約款の作成、金融庁への対応、保険金支払請求への対応、質の悪いクレーマーなどの対応を助ける業務など幅広いものになります。もちろん、一般的な契約書、株主総会、人事などの対応もあります。
所属する会社の経営戦略を踏まえて過程を1つずつ組み立てていくので、外部の弁護士では関与しない判断をします。そのため、法律知識を基本に、保険実務における能力も問われます。
ちなみに、要求される能力は保険に関する法律知識の高度な理解と、そして保険商品の知識です。また、問題解決のためには、自分が所属する部署以外からでも協力を得なければいけません。そのため、高度なコミュニケーション能力は重要です。
保険会社の企業弁護士の需要は最近さらに高まってきています。そんな中、保険会社の内部である企業法務に関われるのはとても刺激的で、また、自身の能力の向上にもつながります。